昨日から雨・雨で・・・

山の緑も一段と、色濃く鮮やかになって!

雨模様の時は、家に閉じこもって雑用やら調べものをして・・

この頃は、”色”に関心があって。それも日本の色ですが、

昔から日本の歴史が好きで、特に平安時代は心惹かれますね。

源氏物語など、色々な訳者の本を読みましたが、(残念ながら文語では読めませんです)

あの煌びやかなお公家さんの物語もすきですが、

”庶民”の暮らしはどうだったのか?どんな衣服を着ていたのか?なども興味津々です。

十二単などまとった、いとやんごとなき女性の衣装も興味が・・

最近は、日本の伝統文化や伝統工芸に造詣の深い外国人も多いと!


あの時代、植物の花や茎や根また木の皮が染料の原料になって

多くの”色”が作られた様です。(天平の時代からですが・・)

”日本人が見つけた色”は200から400色もあるそうです!

もっとも高貴な色とされる”紫”は紫草から・・

茜色は、茜草の根から・・・

紅色は、べに花の花を干して”烏梅(うばい)”と言って梅に煤をまぶし乾燥させたものを混ぜて・・

黄色は、野生の薬草”苅安”から・・

藍色は、ご存じ”藍”を加工し蒅(すくも)にして・・

ちなみにJapan blueのいわれは、

明治時代暖簾や幟また街ゆく人も藍染めの着物が殆どだったので、

外国人には”青い日本”の印象が強かったことからJapan blueと・・

藍は、染め方により濃い方から 紺色・縹色(はなだ色)・浅葱色・水色・甕覗(かめのぞき)と!

また、緑色は藍と苅安を混合して作ったと、

緑色は、濃い方から”青緑”、”常盤色”、”若草色”、”苗色”と言うそうな・・

色の名前も、山吹色・葡萄色・柿色や、若草色・苗色などと多岐に及んで・・


これらを原料に染料にするには、半年以上かかるものが多いと!

先人の偉業には驚く事ばかりです。

多分”経験”と”感”で多くの色を生み出していったんでしょう。

その技術があったので、目を見張る様な色遣いの女性の衣装が!!

お市の方が召された”小袖”は素晴らしいですよ!!


庭の緑を眺めながら、いにしえの時代に心馳せるひと時に満足です。

ということで、今日の一枚は緑濃い庭の木々です。

 2017-5-26 MIDORI

雨のせいか、木々の葉も重くなり”緑”一色になってしまいました。